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2・58図 オイルリングの断面形状
最近の高速機関では、上部のオイルリングにコイルバネの入ったエキスパンションリングを使用し、ピストンピン下のオイルリングを省略して、ライナとの摩擦損失を少なくしたものが多く使用されている。
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2・59図 圧縮リングの断面形状
3)ピストンピン
ピストンピンは、ピストン頂面で受けた燃焼ガスの圧力を受け、これを連接棒を介してクランク軸に伝える働きをしている。このためピストンピンは、曲げと高い軸受け圧力を受けるので、表面硬度が高くでき且つ強靱な材料が要求される。一般には中空の肌焼鋼あるいは特殊鋼を表面焼き入れして使用している。
ピストンへの取り付け方法には、固定式と、浮動式があり、固定式は2・61図Aに示す如くピストンピンをピストンボス内に一定の締め代を持って押し込み、キー及びボルト或いはテーパーピンで固定し動かないようにしている。
又浮動式は、運転中ピストンピンが自由に回転出来るよう何処にも固定せず同図B,Cに示す如くピストンボス両端にサークリップ又は押さえ板を取り付けて抜け出しを防止している。
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